Tennis

Matches

憧れの舞台で夢を実現 リンダ・ノスコバがウィンブルドン初戴冠 ウィンブルドン2026

それは「夢見たことすらなかった夢」――。21歳のシンデレラガールは、そう語りながら笑顔を輝かせました。チームヨネックスのリンダ・ノスコバ選手(チェコ)が、ウィンブルドン2026で女子シングルスの頂点に立ったのです。

ノスコバ選手にとってウィンブルドンは特別な意味を持つ大会です。幼少期からさまざまなスポーツに親しみ、「テニスは数ある趣味の一つだった」と振り返る彼女。体操や乗馬、陸上などにも打ち込んでいましたが、10歳の頃にテニス一本に絞ることを決意します。その大きなきっかけとなったのが2014年に母国チェコの選手が、ウィンブルドンを制した姿でした。

「両親は私にいろいろなことをさせてくれました。でも、私が今この場に立っていることを、想像もしていなかったと思います」。

優勝会見でノスコバ選手は、少し照れたような笑顔を見せました。9度の優勝を誇るマルチナ・ナブラチロワさんをはじめ、この地で優勝プレートを掲げたチェコの先達たちの活躍が、ノスコバ選手をテニスの世界へ導きました。また、多くの競技で培った経験は、現在のプレースタイルにも活かされています。どんなボールにも追いつく脚力や、左右に振られても体勢を崩さない優れたバランス感覚は、その経験に裏打ちされたものと言えるでしょう。

しかし、ノスコバ選手に多くの経験を与えてくれた母は、2024年、がんとの闘病の末にこの世を去りました。奇しくもその日は、ウィンブルドン開幕の前日だったといいます。それから、2年――。センターコートで優勝プレートを掲げたノスコバ選手は、ファンやコーチたちに感謝を述べた後、震える声でこう続けました。

「最後にありがとうと伝えたいのが、母です。あなたがいなければ、今の私はここにいませんでした」

使用用具

リンダ・ノスコバ:EZONE 98POLYTOUR FORCE 125ECLIPSION 5、トーナメントスタイル

関連選手